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拝啓 我が家の 居候犬、ウイル様!

我が家には「ウイル」と言う名の居候犬がいる。
「ウイル」は平成15年に私宅と同敷地内に建つ別棟のマンションに住む娘宅に、他の2匹と相前後して買い取られた三匹の兄弟犬の次男坊で人懐こくて賢く、しかも淋しがり屋のトイプードルと言う犬種である。
三兄弟の長男が「マックス」と言う名の「ミニチュアピンシャ」と言う犬種で長男らしく我がままで敏捷である。
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長女にあたる末っ子の「ミンミ」は「イタリアングレードハンド」というスタイル抜群の犬種で女の子らしく性格も優しく甘えん坊である。
特技は唇を盗む事でうっかりするとアット言う間に唇に一直線に突進され思い切りチューをされるが今回はこの三兄弟の次男坊で、大半は我が家に居候をする愛孫代理の「ウイル」について記すことにした。
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                  H15年5月生後3月ぐらいのウイル
我が家では子供達も独立し、夫婦共 戌年生まれなので「ウイル」が同居するようになって名実共にワンワンワンのお犬様一家である。娘宅に嫁いで来た当初のウイルは、真っ黒な毛皮の縫いぐるみそっくりで、寝そべっていると掃除用具の黒いモップと間違えられそうな何とも愛嬌たっぷりの子犬だったがきちんと用便の躾も出来ていて、めったな事に粗相もしない賢い子犬だった。

三兄弟ともすくすくと育ち、特にウイルは成長するほどに人間の言葉こそ発せられないが、人の言葉や感情も理解出来るようで可愛さ倍増である。我が家の家内は、本来動物が苦手で本能的に大の犬嫌いだったが、人懐こいウイルとの出会い後は一転して呆れるほどの犬好きへと大変身、ペットの癒し効果の大きさに正直驚いている。
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ウイルが我が家に居候してから私にもウイル効果が表われ、外出を伴う用事がない限りウイルの朝方と夜の用便を兼てのストレス解消の散歩のお供が私の日課となり、お蔭で目標としている一日8000~10000歩の散歩に大いに役立っている事を思えばむしろ「ウイル」に世話になっているのは私かも知れない。
当マンションの北側道路の向かえ側は あの広大な北海道大学のキャンバスなので校内を一周すると一万歩前後もなるので散歩には恵まれている。北大キャンバスは学生だけで無く、ブームとなっているジョギングに頑張る人、高齢者の散歩組、そして私と同じような愛犬の散歩組等々で観光客以外でも年中賑わい ポプラ並木やイチョウ並木だけで無く、春の各種花々から樹齢数百年の緑豊かな原生林、そして秋の紅葉と年中を楽しる市民の憩いの場でもある。

犬の散歩も年中となると楽しい日だけでは無い。 雨の日や雪の日、特に極寒期の夜間散歩だけは老体の私には一寸苦痛だが,行きたがるウイルに励まされ乍ガッチリまかなって出かけるが、毛深いプードルの足はまるで雪だるまのように雪の団子となるので時々崩してやらないと歩きにくそうで可哀そうだが、それでも
散歩には行きたがって早く行こうよ! 々 と 吠え立ててて私を催促するので、根負けして散歩を続けている。
マンションの中は飼い犬の歩行は禁止と決まっているので、入口から抱いて家に入り 浴室の温泉水で氷雪を溶かして乾燥して散歩を終わる。我が家のマンションは24時間かけ流しの天然温泉だけにその点では楽だし、毎日二回の散歩後の足湯はお犬様の健康維持に良いのかも知れない。
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夜9時を過ぎると眠いらしく 「先に行って寝てなさい!」 と言うと一目散に寝室に飛んで行き、私共のベットに一人で寝ながら私達が来るのを待って私が行くとしゃにむにベットの中にもぐり込んで真ん中で堂々と熟睡する姿はまるで子供のようで思わずほほづりしたくなる。

夜間は定めた場所に一応トイレシートは敷いて置くが我慢するのか滅多にシートを汚す事もないし熟睡すると一寸ぐらい動かしても、すやすやと寝息を立てて動かされるがままで爆睡するが不思議と外部での人声や物音には動物の本能で敏感に反応する。

日中 私達夫婦のどちらかが外出した時には本能だろうか? 人間の耳に聞こえない微小なエレベーターを降りた音で帰宅したことを感知し、玄関まで吠えながらすっ飛んで行きドアが開くと何年ぶりに会ったような喜びようで飛びついて来る我が家の居候、ウイルに癒されながらの日々である。

家主の小生は散髪代が一回1000円也 居候のお犬様の散髪代は一回で5、6000円 食事は特別食と昔小生が飼っていた頃とは雲泥の差だがそれらの費用は飼い主の娘持ち、良いとこ取りの家主で居候犬のウイルに癒されながらの幸福感に浸りつつ今日も暮れ行く我が家である。
by oss001 | 2012-12-06 23:11 | 今日の思いで!
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